●奥出雲の自然(鬼の舌震)
valley of the Oni no Shitaburui

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(S)鬼の下震
斐伊川支流の馬木川の中流に位置する、全長3kmにおよぶ大渓谷です。横田町の隣、仁多町にあります。
この渓谷は、馬木川の急流が河床の花崗岩を浸食して作られ、大きな岩の間を清流がところどころに瀑布や深渕を作って流れ、独特の景観をつくり出しています。この一帯の総面積3.3平方キロメートルは県立自然公園に指定されているほか、国の天然記念物・名勝にも指定されています。







(T)鬼の舌震 上流部
岩と岩の間から水が勢いよく噴き出して
います。

(U)鬼の舌震 中景
この日は朝まで降り続いていた雨の
影響で、いつもより水量が多くなって
います。




(V)河床
河の流れに沿って遊歩道が設け
られており、独特の景観を楽しむ
ことが出来ます。

(W)下流方向を望む
渓谷の下流には、周囲2.5kmの高尾ダムが
あって、魚釣りを楽しむことも出来ます。






(X)壁面
水面からすぐ上は見上げるばかり
の絶壁になっています。
(Y)烏帽子岩
鬼の舌震には、この烏帽子岩をはじめ、
風化水食された文字通りの奇岩怪岩が
渓谷いっぱいに連なっています。



鬼の舌震の由来

オニノシタブルイの由来について「出雲風土記」に次のような話が記されています。仁多町の南、阿井の里に玉日女命(たまひめのみこと)という美しい姫がいました。この姫に、日本海に住む和爾(ワニ)が恋してしまいました。ワニは夜な夜な日本海から斐伊川をさかのぼって、さらに馬木川を通って姫のもとに姿を見せるようになりました。
しかし、姫はワニを嫌い、ワニが姿を見せないように、馬木川を大岩でふさいでしまいました。ワニは、それでも一層激しく姫を恋い慕ったといいます。この、"ワニの恋ぶる(したぶる)"がなまって舌震(したぶるい)の名前が出来ました。
何やら恐ろしげな名前ですが、ワニの片想いの悲恋物語が由来となっているわけです。








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