庵野秀明氏&樋口真嗣氏スペシャルトークライブ Report
3月6日(土)、今世紀最後の大作特撮映画『ガメラ3』がついに公開されました。
この映画のメイキングドキュメンタリービデオ『GAMERA-1999』が、ガイナックスの庵野秀明&摩砂雪の強力タッグによって制作されたのは何度もお知らせしてきたとおり。 そして、その発売を記念して、『GAMERA-1999』総監督・庵野秀明と、『ガメラ3』特技監督・樋口真嗣のトークイベントが行われました。

このイベントが行われたのは2月28日(日)。会場となった銀座・山野楽器本店のイベントスペースには200人以上ものファンが集まり、立錐の余地もない状態。時代の最先端を行く映像クリエイターである庵野&樋口コンビの注目度の高さがうかがい知れます。
会場ロビーに展示された、ガメラのコラージュ写真。この写真は一枚ずつ、イベント参加者に配られました。
開場を待つ長蛇の列。庵野・樋口両氏を少しでも前の席で見ようと、なんと前日昼から並んでた人もいたとか!

トークライブに先立って行われたのが、『ガメラ3』の主題歌、『もう一度教えてほしい』を歌うユリアーナ・シャノーさんのステージ。
オーストリア生まれの17歳という彼女。独特の透明感ある歌声に、会場からは割れんばかりの拍手が。
この『もう一度教えてほしい』は、『ガメラ3』のエンディングで流れることになっています。金子修介監督が作詞も手がけた名曲なので、劇場でその感動をぜひ味わってください。

なんと趣味が書道というユリアーナ・シャノーさん。会場でもその達筆を披露してくれました。かなり照れてましたが、お見事!

そしてついに、本日のメインゲスト、庵野秀明&樋口真嗣が登場!
ご存知のとおり、庵野秀明監督作品『ふしぎの海のナディア』『新世紀エヴァンゲリオン』などにも樋口氏はメインスタッフとして参加しており、二人はまさに古くからの戦友とも言うべき仲。そのせいもあってか、いつもは寡黙な庵野カントクも饒舌で、トークは非常に盛り上がりました。
話題の中心となったのは、もちろん『GAMERA-1999』のこと。
このメイキングビデオの総撮影時間は、なんと300時間! しかも樋口氏も「(撮影されていることは)特に気にはならなかった」と語るように、デジタルビデオカメラの持つ機動性の高さとカメラマンの不在感が、現場の真相に迫る異色のメイキングビデオの誕生につながった様子。庵野総監督も、「他意はなく、可能な限りの事実をつなぎ合わせています」と自信ありげでした。

『GAMERA-1999』
制作の動機について

「日本の特撮映画の、現状を確認しておきたかった」(庵野)
最近のさまざまな特撮・アニメの新作についての話題も。二人のアブナい爆笑トークにファンも大喜びでした。

今後の庵野秀明との
作品づくりについて
「呼ばれれば、やりますよ」(樋口)
『GAMERA-1999』を見て「えっ、どうなってるんだろう!?」と思った人は、『ガメラ3』を見ればとりあえず安心するし、逆に『ガメラ3』を見て疑問を感じた人は、『GAMERA-1999』を見ると色々と納得できる。そういう作りになってます。(庵野)

『ガメラ3』の制作過程を余すところなく記録したメイキングビデオ『GAMERA-1999』は現在好評発売中! 迫力の映像の秘密を、総監督・庵野秀明、監督・摩砂雪が徹底的に解明! 関係者の証言もまじえ、スタッフの苦悩と葛藤にも鋭くメスを入れた、ファン必見の貴重な映像資料です!
● 『GAMERA-1999』
定価:3800円(税別)
発売:メディアファクトリー

『ガメラ3』公式ホームページへ


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