明治大学付属中野八王子中学校・高等学校(3)


−−前回まで、学校の雰囲気や先生との関わりについて話していただきましたが、部活動ではいかがですか。

「先生もやる気見せて」

小川 顧問の先生は怒ると怖い。「私はあんたのために言ってるんだ。いくらでも休んでいいよ。速くなりたくないんだったら辞めなさい。自分で決めなさい」って。

竹迫 でもそういう方がいいかもね。

川上 うちの部活は先輩たちが大会でいい成績をおさめていたんだけど、今は全然レベルが落ちてきちゃっていて。先生はその先輩たちが卒業してから、私たちのこと見放している。私たちは「先生はもっと部活出てもっといろいろとやって下さい」って言うんですけど「お前らのやる気がないから、俺もやる気ないんだ」って。

野口 昔、部活をやっていた時、顧問の先生はなりたくてなっているわけじゃないらしくて、1人は「俺は偉いからいいんだ」もう一人は「俺は本当はラグビー部やりたかったんだ」て、両方とも出てきてくれなくて、先輩がリードして、まとまってやらないと部活にならなかった。

川上 私たちが本当に頑張っても、先生がやる気を見せてくれなかったら、やる気がなくなっちゃう。先生は先生で私たちがやる気ないからって言うけど。

竹迫 私の部活なんて教師が燃えていただけだよ。試合で勝つと、俺が引き受けたチームだからだって。

一同 笑い

「勝つためだけじゃない」

竹迫 自分だけ燃えて。たとえ嫌なこと言われてもやりたくないときもあるしさ。そういうもんじゃん。

庵野 かわまわりの激しい先生ですね。

竹迫 だから反抗するんだよね。勝つためにやっているんじゃない。

川上 青春したくない? 部活とかでも先生と生徒が一緒になって燃えて。

竹迫 そういうのやっぱり理想だよね。

川上 だって先生も生徒も燃えて、頑張って頑張って、試合で悪い結果出ても達成感はある。そういうのは別に後悔しないじゃない。すごい青春だと思わない?

竹迫 そういう青春を楽しみたい。

小川 「練習すればタイムがあがるから、タイムあげたいんだったら練習」って言うけど、それならみんな全国1位になれるよな。

一同 笑い

小川 もともと持っている才能が大切。その才能とかに気づかせる人が世の中には必要だと思う。今まで、楽しんできた。週6日休まないで出られた。今は週4日でも、出るのがたまにおっくうになったりして、でも休むと怒られるから出るって感じ。

「うまくなるとうれしい」

野口 その点、美術部は楽なんですよ。自分の描きたいときに描かないと、いい作品はできないから、描きたくないときは「いいよ」って言ってくれる。

川上 理想だよね。うちは練習あるのみ。でも、やっぱりスポーツは練習しないと。

曽根 でもうまく なるとうれしいよね。

庵野 スポーツは結果を求めるからね。数字を。結局世界1位を作るためにやっているんだけど、世界で一番は世界で1人。その先生はいいか悪いかちょっと分からないけど、いいところもあるし悪いところもある。問題なのは、部活だからみんなが世界1を目指すことはない。

川上 楽しんでやれるのが一番いいよね。

庵野 走っていて楽しいならそれでいいはずだし、それで付随するものでなんか成績あがる、タイムがちょっと良くなるとかいうことがあればね。
(つづく)

(毎日中学生新聞4月16日号より転載)


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