東横学園高等学校(3) |
柏原 高校に入ると修学旅行も自由だよね。ある程度、大人として見てくれるよね。
笠木 そう、旅行中は夜通し起きているって分かっているんだろうけれど、自分でコントロールすればいいよっていうかんじだから。
柏原 修学旅行は自分たちで企画して、自分たちでやっていいよ、っていうかんじだった。夜は全部寝ないでオールしたもん私。
−−その他にはどんな旅行があるのですか。
柏原 スキー教室行きました。皆は行った?
一同 はい、行きました。
柏原 夜の自由時間は私が司会やったんだもん。
「先生とゲーセンで遊ぶ」
−−女子高の旅行って楽しいですか。
柏原 もう、最高。私なんか、先生とゲーセンで遊んでたもん。
笠木 先生がお金出してくれて。
柏原 そうそう。私がマイメロディーのキーホルダーが欲しくて「取るまで、先生やってて」って言ったら、本当に取ってくれたんです。
柏原 先生の「ほら」、っていう言い方がかっこいいんだよね。それで、「全然気にするな」って、クールに去っていくんだよね。だけど、スキー教室の夜は語ったね。
庵野 どういうことを語ったの。
柏原 将来のこととか、自分がいつもどういうこと考えているかだよね。
−−男の子の話題にはならないのですか。
柏原 ならない。全然ならないよね。
庵野 布団に入って語るの。
笠木 布団に入ってっていうか、布団を脱いでだよね。
柏原 お菓子真ん中に置いて、枕は頭が集まるように、並べるんだよね。
−−スキー教室は希望制なんですか。
一同 ええ、そうです。
庵野 どこでやったの?
柏原 滋賀高原。
庵野 ああ、じゃあいいとこですよね。それは2泊3日くらいなの。
柏原 4泊5日です
庵野 4泊か。
柏原 朝帰ってくるんだよね。
笠木 でも、あっという間じゃない。最初の日は、筋肉痛だったけど。
「スキーよりおしゃべり」
柏原 スキーやるより、みんなでしゃべることの方が楽しいよね。
笠木 面白かったよね。座布団取りゲームなんて。みんなおばさんみたいだったし。
柏原 笑い声まで、マイクで入っているんだよね。「ははー」みたいな。
庵野 そういうのは、未知の世界ですよ。共学だったからね。
柏原 ああ、共学にはあこがれないな。ねえ、女子高がいいよね。
一同 うん。
「座布団取りでウオーッ」
笠木 みんな、気がねなく。だって、その座布団取りゲームなんて、共学だったら、キャー みたいにカワイクやるんだろうね。うちらは本気になってたよね。
柏原 もう、ウオーッみたいにね。普段おとなしい子が、優勝しちゃたもんね。驚いたよね。で、そのおとなしい子に、「学年と組は」って聞いたら、怒っているみたいなんだよ。はあ、はあ、みたいになってね。
一同 アハハ。
−−座布団取りゲームってどういうゲームなんですか。
笠木 輪になって、座布団の周りを回って、座布団を取るゲーム。座布団に1メートル以上近づいちゃいけないんだよね。
「帰りたくなかったよね」
庵野 いす取りゲームみたいなのね。
柏原 そう。音が止まったら、座布団取るんだよね。
笠木 もうすごかったよね。異常だよね。
柏原 みんな、目が血走ってたよね。その後のプレゼント交換なんかもう、どうでもいいんだよね。はあ、はあ、って感じでね。
一同 アハハ。
笠木 楽しかったよね。帰りたくなかったよね。
(毎日中学生新聞10月8日号より転載)