(1)縄文杉
屋久杉は、屋久島に育つ天然スギの総称で、特に樹齢1000年以上のものを指します。屋久杉は、標高500mあたりから1800m付近までの範囲に分布しており、普通の杉が200年から500年の寿命であるのに対し、屋久杉は1000年から2000年を超える長い寿命をもっています。
大きな屋久杉の何本かは尊敬の気持ちをこめて、固有名詞をもって呼ばれています。この縄文杉は、そのなかでも代表的な存在といえます。
(1)縄文杉 上部
縄文杉は樹高25.3m、直径5.2m、周囲16.2mで、その起源は縄文時代にまで遡ります。推定寿命は2000年以上で、7200年に達するのではないかという説もあります。
縄文杉の圧倒的な存在感とその生命力は、訪れる人を感動させずにはおきません。
(2)夫婦杉
(3)大王杉
(4)ウィルソン株
ウィルソン株は周囲13.8mもある大きな切株で、約400年前の江戸時代に切られたと伝えられています。中の空洞部分には、何人もの人が入れるほどの空間があります。
屋久杉は樹脂の含有量が普通の杉と比較して20倍も多いため、非常に丈夫です。そのため、伐採後何百年経っても、朽ち果てることなく切株の原型をとどめています。